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普段から徹底しておきたいやけど対策法「介護士が注意するポイント」

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介護士が特に注意しておきたいこと

更新日:2024/03/20

介護施設でもやけど事故が発生している

高齢者は感覚が鈍く熱さや痛みを感じにくいため、介護士が十分に注意しておく必要があります。適切に対処するために正しい知識を身に付けましょう。特に留意しておきたいポイントを以下にまとめていますので参考にしてください。

介護施設でもやけど事故が発生している

温度管理を徹底する

高齢者は寒さに弱いので温度管理が非常に重要です。最適とされている室内温度は20℃前後です。施設の管理基準によって多少の差はありますが、20℃前後を目安に設定するといいでしょう。
温度で特に気を付けたいのが寒暖差です。室内は暖かくてもトイレや廊下が寒いと同じ施設内でも寒暖差が生じます。温度差が極端に違うとヒートショックを起こす可能性が高いので注意しましょう。トイレや廊下にも小型の暖房器具を設置するなど差が大きくならないようにしてください。
また、寒くなると体温が低下しやすくなりますが、暖房を点けて部屋全体を暖めているだけでは不十分です。重ね着などで調整しましょう。

温かいものを中心に食べる

ただでさえ内臓機能や体温調節機能が低下している高齢者は、冷たいものを摂りすぎるとさらに体温が下がってしまいます。この状態ではほんの少し温かいものに長時間ふれただけで、低温やけどを起こしてしまうでしょう。体を冷やしすぎないように、できるだけ温かいものを食べ、体を冷やさないようにしましょう。

適度に運動する

適度に運動して筋肉を鍛えると体温調節機能が向上し、低温やけどの予防にもつながります。また、高齢者は長時間同じ姿勢でいることも多いのですが、適度に運動することで健康維持にも役立ちます。

入浴介助時の注意点

施設内のやけど事故で最も多いのが入浴介助時です。シャワーの操作ミスで温度が上がっていることに気付かずそのまま入浴を続けてしまった、確認を忘れて高温の浴槽に入れてしまい全身にやけどを負った、というケースが特に多いのですが、症状がかなり進行してから発覚することも少なくありません。高齢者は皮膚の感覚が鈍く、自覚できないケースもあるため、介護士が常に気を配るようにしましょう。温度が熱すぎないか尋ねながら行うと事故予防になります。足先など心臓から遠い部分からお湯をかけ、そこから徐々に範囲を広げていって慣れてもらうといいでしょう。シャワーや入浴の途中でなぜか温度が変わってしまうというトラブルも見受けられるので、こまめに温度をチェックするようにしてください。
また、入浴中は汗をたくさんかいているので体内の水分も予想以上に失われています。その失われた水分量が脱水症状につながることもあるので気を付けましょう。

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