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普段から徹底しておきたいやけど対策法「暖房器具や防寒グッズは使用方法を順守」

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介護士が特に注意しておきたいこと

器具は使用方法を守ることが大切

更新日:2024/04/02

安全に正しく使用する

電気毛布や湯たんぽ、カイロ、ホットカーペットなどの暖房器具や防寒グッズは、通常通り使用していればやけどを起こすことはありません。しかし、使い方を誤れば低温やけどを起こす可能性が高くなります。例えば、使用中にうっかり眠ってしまい気付いたら長時間使用していた、などです。足のすねやくるぶし、かかとなど、皮膚が薄くさわると骨が感じられるようなところはやけどしやすいので、特に注意してください。実際、電気毛布やこたつを長時間使用していたらその部分にやけどをしていた、というケースも多発しています。

安全に正しく使用する

日頃から気を付けよう

暖房器具や防寒グッズを使用する際は、誤った使い方をしないように日頃から気を付けましょう。例えば、電気毛布や湯たんぽはふとんを温める時だけ使用し、就寝時は電源を切ったり、ふとんの中から出したりするようにしてください。もし就寝中に使用するなら、長時間同じ部位に熱源が当たり続けないようにしてください。
湯たんぽは手軽に使用できるので重宝している人も多いことでしょう。使用する際は体から10cm以上離すなどして、やけどにならないように気を付けてください。また、湯たんぽを足元におく人も多いと思いますが、寝返りを打った時に足がふれてやけどする危険もあるので専用のカバーを必ず着用してください。カバーがなければ厚手のタオルやバスタオルで包んでも構いません。湯たんぽを包むことで刺激を和らげることができます。ただし、専用カバーや厚手のタオルで包んでいても低温やけどを起こす可能性がゼロになったわけではありません。湯たんぽの表面温度が45℃以上にならないように注意してください。湯たんぽの湯温は8~10時間後には40℃程度まで下がりますが、40℃でも長時間皮膚に直接ふれていると低温やけどを引き起こします。温度が低くなっていても直接ふれないように注意しましょう。
湯たんぽには金属製や陶器製、プラスチック製、ゴム製、など様々な素材があります。ゴム製の湯たんぽは60℃くらいのお湯を使用します。他の素材に比べると湯温は低めですが、長時間使用すると低温やけどを起こす可能性が高まるので気を付けてください。また、お湯の量が多すぎると中の空気が膨張するため栓から漏れやすくなります。
カイロは長時間同じ場所に貼ったり、直接肌に当てたりしないように気を付けましょう。ベルトに押し付けると金属部分が熱を持ってしまうので危険です。
高齢者の中には知覚鈍麻や麻痺のある人もいます。本人はなかなか自覚できないので、介護士が定期的に観察し、やけどを負っていないか確認しましょう。

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